2014年7月8日火曜日

手工の住家

『手工の住家』
2014・7/19sat

APP ARTS STUDIO vol.9 手工の住家
建築学・風俗研究家である今和次郎(1888-1973)は、関東大震災後の郊外住宅地の柵、垣根、門といった建物の細部をスケッチによって採集しました。その眼差しは、通俗にいわれている工芸ではなしに、人類学的の視点からとらえた人と物との出会いに向けられていました。他方で、美術家である藤田嗣治(1886-1968)は、東京・麹町に数寄屋造の住居(1937)や、パリ郊外ヴァリエ=ル=バクルの農家を改造した住居(1961)などを建て、その暮しを裁縫や大工仕事、陶器作りなどの手しごとによって彩っていました。本プログラムでは、職人や居住人、さらに美術家による〈家にまつわる手しごと〉から、今日の工芸制作の方法を探っていきます。

APP WORKSHOP 軒下造作観光
今和次郎は、どのように家にまつわる手しごとの採集したのでしょうか。本ワークショップでは、街歩きのレクチャーを行い、その後、都駅周辺の路傍にある看板、波板、タイルなどを鑑賞していきます。
日程|7月19日[土]13:00 - 15:30
定員|15名
講師|伊達 伸明・中村 裕太
料金|1,000円

APP TALK 美術家の余技
藤田嗣治は、画業の合間を縫って蚤の市や旅先で職人仕事の古物を買い集め、自分好みに少しだけ手を加えて、自邸での暮しを彩りました。また、伊達伸明による建物の生活痕の残る材料をウクレレにして保存する《建築物ウクレレ化保存計画》(2000-)は、経年変化した建物の波板を鑑賞する趣向を作品へと結びつけたプロジェクトでもあります。このような美術家の制作に見られる〈余技〉の可能性を探っていきます。

日程|7月19日[土]17:00 - 19:00
定員|30名
料金|500円  *予約不要
トークⅠ|「藤田嗣治の手しごとの家」林 洋子
トークⅡ|「余技の本気度」伊達 伸明
トーク・セッション|伊達 伸明・林 洋子・中村 裕太[進行]

WORKSHOP予約方法
氏名/住所/電話番号/メールアドレスを明記の上[appartsstudio@gmail.com]
までお申し込み下さい。当日まで受け付けていますが、
定員になり次第、締め切らせて頂きます。
詳細はホームページにてご確認ください。

APP ARTS STUDIO|http://appartsstudio.tumblr.com/
〒601-8005京都市南区東九条西岩本町10
オーシャンプリントビルOAC1階
JR京都駅八条東口より徒歩約5分
市営地下鉄京都駅八条東口より徒歩約7分

中村裕太(精華大学非常勤講師)

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